左キラーの猫ちゃんです。
猫塚 麻央 (ねこづか まお)
左大臣の藤原道長に恨みを持つものが居た。
そう、京の都から追放された猫である。
道長は犬好きあったが、猫は「邪神の使い」だからという理由で毛嫌いしていた。
彼が左大臣になったと同時に都に居た猫を全て丑寅の方角に追放した。
その追放されたリーダー格の猫の名は「マオ」であった。
彼は1019年に死ぬまで、藤原道長を恨みに恨み続けた。
いつか人間になって復讐するために。
道長は晩年、「マオ」の霊を鎮めるために鎮魂碑を建て供養したようだ。
その千年後、「マオ」は人間の姿としてよみがえった。
鎮魂碑が何者かによって倒されたからである。
その犯人は竹蔵さんである。
彼はその時、宇良見流呪術奥義「バファロースライディング」の伝授を弥介に行っていたのだ。*1
弥介がその奥義を繰り出した結果、竹蔵さんは吹っ飛ばされた。
飛ばされた竹蔵は運悪くその鎮魂碑にぶち当たってしまい、息を引き取られた。
しばらくして、その碑の前に一人の人間が突如として現れた。
そう、その人間こそが「マオ」だったのだ。
彼が死ぬまで恨み続けた結果、運よく人間として復活できたのであった。
彼は「猫塚麻央」と名乗り、草野球をしつつ藤原道長の行方を捜していた。
そして、彼は道長がとうの昔に死亡していたことを知る。
復讐する相手が居なくなったのである。
しかし、彼はすぐに生きる意味を見出した。
「左に立つものを一匹残らず駆逐する」
という銘を心に刻んだ。
その後の彼の活躍は凄まじいものである。
右のサイドハンドにもかかわらず、左バッターにめっぽう強いのである。
コントロールが今一つな上、左打者方向へ曲がるスライダーを得意としているため、左打者からすると、「殺しにかかる」ようなピッチングスタイルであるのだ。
それが原因で、死球率も非常に高い。
ただ、メンタル面で甘いところも多く、思わぬ乱調も珍しくはない。
猫並みの動体視力を持っているため、野手としても優秀であり、守備範囲も非常に広い。
ただ、捕球に関してはまだ不慣れなようだ。
「左殺しの麻央」は新天地でも活躍することができるのか!?
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
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*1:詳しくはウラジミール弥介の記事をご覧になってください