ハノイから夜行で脱出したお話です。
正直バスの方が快適だと思いました*1
前回はこちら
ikezu-no-pawapuro.hatenablog.jp
例のイカサマライダーと別れた後、
昼食処やホーチミン廟の入場を拒否されるなど、色々あった一日であった。
なんだかんだ夕方になり、駅の反対側にある露店で夕食。

このセットで30kドン(約180円)の食事である。円安とはいえども、まだまだ安い。

道前に置いてあるプラスチックテーブルで食事していたので、バイクや人は前を横切るわ、排ガスもムンムンに浴びるような濃い環境での夕食だった。ハノイの市街地じゃこれが日常茶飯事なのである。
食後はやることもないんで、駅に行き、テキトーに周辺で時間つぶししたりしてたら、まもなくして日が没し、車のライトが道を行き交う頃合いに。

18時でも外はまぁまぁ真っ暗。

今回の乗る電車は19:20発のSE3の列車。ダナンには10:18に到着予定だ。

これがハノイ駅の時刻表。
ベトナムを南北横断する列車の始発駅はハノイとなっているため、実質的にホーチミン行きの時刻表しかないのだ。
ハノイからホーチミンまでの距離は、なんと約1700km。この距離を2日費やし、移動し切るのである。
日本で例えると、青森から下関までの距離とだいたい同じだ。
ベトナム統一鉄道と呼ぶくらいので、何本も発着しているのかと思うが、
ハノイ発に限ると、1日に13本しか通っていない。
これについては、乗ってみるとわかるが、
・単線区間がほとんどである
・列車自体がディーゼル車オンリー
・1700kmの距離を約2日間で移動し切る
これらの要因もあり、日本のように電車のスピードを出せないのだ。

ほんで時間になり、駅ホームへ。
ホームに入ると西洋系の観光客がわんさか。
たぶん日本人はいない。駅舎にもいなかったし。奥に居るのは西洋系のツアー観光客だろうか。このグループと同じ車両に乗ることに。
今回の乗車する座席は2段ベットの上段。
料金は109万8千ドン(約6600円)。クーラー付きの寝室部屋のもあって、座席のみの車両よりかはちょいリッチ。
ハノイーダナンの距離を約800kmであるとこも考慮すると、値上がりしたとは言えどもわりとコスパの良い部類と思う。
日本で例えるなら、サンライズ瀬戸で東京から出雲へ行くようなもの。サンライズだと、ノビノビ座席で約12000円。これだけ見ても、ベトナムの物価が安いというのがよくわかる。

列車に乗ると左手に洗面所。
コップがあって飲用できる(?)っぽい?けど、一切飲みませんでした。

部屋に到着。4人部屋で、ちゃんと毛布もある。
思ったよりキレイ。ベッドも寝れる程度には柔らかく、車輪の音さえをシャットアウトすれば、十分眠れる環境だ。
この日は4つのベッドが埋まった。残りのベッドは全員ベトナムの人だった。
一人は西洋系の観光客をまとめるツアーガイドさん。残りの二人は国内旅行をしている老夫婦。
軽く話してみると、ツアーガイドさんは、フランスからのツアーガイドを務めているとのこと。ダナンの前にあるフエで降りるそうだ。老夫婦はゆっくりと旅行に出るらしい。ダナンより奥に行くため、私とはダナンでお別れだ。
しばらく経ち、ツアーガイドさんが大量のペットボトルを出し、なにやらオゾマシ~液体を調合し始めた。
それは何や?と聞いたら、フランス人の同乗者らに振る舞うお酒らしい。度数は25%で、どうやらパッションフルーツを抽出したお酒とのこと。

君も飲んでみなよ、と言われ、コップ一杯分だけいただいた。
その後、部屋を出て、フランスから来た彼らに大いに振る舞った。ちょっとすると廊下が騒がしくなり、フランスっ子たちが歌いだしたり、ケータイでTikTokっぽい動画(?)を取り始めるではないか。
自分もお酒を飲み干して、顔洗うために洗面所へ。
そしたらツアーガイドさんとゆかいなフランスっ子たちとエンカ。もう一杯飲んでみないかと勧められたが、お腹いっぱいと伝え、断ってしまった。
寝る前に軽く話してみたら、フエで遺跡を見に行くとのこと。あそこは国内有数の歴史都市であり、その手の建造物が多く集まっているらしい。
で、21時くらいに眠たくなり、そのまま就寝。
起きたら朝の5時であった。が、まだフエどころかドンホイにすら着いていない。
どうやら1時間遅れているそうだ。
列車は途中、山道や曲がりくねった谷を通るか故か、時速20kmくらいのスピードで走ることもザラである。それゆえに遅れているのかと思う。

しばらくして、フエに到着し、ツアーメンバーらとお別れ。
その後、9時くらいに「5万ドンで朝食を食わないか」と乗組員の人が来たが、断ってしまった。
11時くらいにはダナン着くだろうし、食事が到着するのに1時間以上かかるだろうと思ったからだ。
しかし、その予想は外れた。30分ほどで食事が到着し、食事を頼んだ老夫婦は、そのあったかいご飯を食べている。
正直ダナンで食えば良いと思っていたが、タイミングを逃してしまった。そして、廊下で時間つぶししてると、改めて乗組員の人から「ご飯食いなよ」と日本語で言われる。確かにごもっともである。しかし、あと30分くらいダナンに着くからいいよ、と断ってしまった。
今思うと、車内で朝食を取るべきだったのかもしれない。

ほんで、定刻1時間15分遅れでダナンに到着。
ハノイより秩序があるのではないか?と思えるくらいに整った駅舎。
さて、夜行列車に乗った感想ですが・・・
エアコンが寒すぎる!!
毛布があったのは救いでしたが、それ無いといよいよ震えだすくらいでした。
その原因を挙げると下記の2点。
・エアコンの風が直にあたる上段のベッドだったから
・空調の温度・風量を調節できない(そもそも設定温度(?)とやらが低い)
特に2点目が致命的でした。エアコンのデフォルト温度が低く*2、その温度や風量を調整するボタンも無い。あったのは車内放送の音量調整と電灯ボタンのみ。
なるほど。上段の方が若干安い理由がわかった。
上段は空調の犠牲者、つまり人柱になる人のために、下段より安くしているのだろう。
と思いました。
もし、ベトナムで二段ベッドの車両に乗る機会があれば、
下段のベッドを推奨します。
特に空調が苦手な人はなおさら。
こんかいはこれにて、おしまい。