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【KBO観戦レポ】公式戦 ロッテ・ジャイアンツ-KTウィズ@釜山 社稷(サジク)野球場(2024.7.13)

ちょっと前に観に行ったので、そのレポです。

韓国在住じゃないんで、チケット購入するのに一苦労しました。

経路や観戦した感想だけでなく、日本との違いも交えつつ書いていきます。

 

 

 

釜山からのアクセス

釜山駅から最寄りの総合運動公園までは、乗り換え一本で行けるます。

文字だけ見りゃ、けっこ~楽勝じゃん♪と思っちゃいますが、言語・文化という壁があります。たとえ文字が読めたとしても、日本の電車とは雰囲気が違うため、乗り過ごしや降り間違いのリスク跳ね上がります。

(実際、筆者も2回ほど駅を降り違えています)

釜山駅から球場行く人は、以下の5箇条を抑えておきゃ大丈夫だと思います。

 

①球場の最寄り駅は総合運動公園(sport complex)

②西面(서면,ソミョン, Seomyeon)、連山(연산,ヨンサン,Yeonsan,)方面の電車に乗る

③連山(연산,ヨンサン,Yeonsan,)駅で乗り換える

④韓国の伝統音楽っぽいメロディーが流れたら、次の駅には乗り換えがある

ロッテのユニフォーム着た人たちを見かけたら、迷わずついていく

 

①~③は抑えときたい基本事項です。もし方向を間違えると、あらぬ方向へ進んでしまいます。「中央線と総武線を乗り間違えて高尾駅まで行っちゃった~」みたいな事態を避けるためです。。駅名を確認しながら改札をくぐりましょう。

④は余裕があれば頭の片隅に入れとけば大丈夫です。知っていて損は無いです。ソウルの地下鉄でも似たようなソレがあります。

⑤は勝ち確定です。試合がある日は、ロッテのユニフォーム着た人がぞろぞろ乗ってきます。なんも考えずについていきましょう。よっぽどのことが無い限り、最寄の総合運動公園駅につくはずです。

 

改札を抜けると、デホさんがお出迎え。

KBOで2度の三冠王、日本のプロ野球にも4年在籍していた、ロッテ・ジャイアンツのレジェンドです。彼が背負っていた背番号10は永久欠番。チームの顔とも言える御方です。

 

球場まで歩いていると、デホのユニフォームを着た人もちらほら。

引退してもなお人気は絶大だと伺えます。

球場には16時に到着。

プレーボール2時間前でもこの盛況っぷりです。

 

どうやらクレヨンしんちゃんのコラボグッズがあるらしい。

ソウルやスウォン行っても、しんちゃんのグッズ持った人を何人か見かけました。韓国ではしんちゃんブームが来ているのだろうか?

 

チケットの買い方

※チケットの事前予約は、基本的に韓国のクレカ・携帯番号を持っていないと予約できません。

旅行代理店なら事前予約が可能と言えば可能ですが、私みたいに柔軟な行程を好む人や旅費安く抑えようとするタイプにはオススメできません。

ゆえに個人で行くならほぼほぼ当日券一択に等しいです。

他の方のブログを拝見する限り、個人で行っている人が大半です。

では、個人で行くのならどこで買えばいいのか。

球場の有人券売所でチケットを購入できます。

 

球場真っ正面から一塁側の入場ゲートへ進んでいくと、有人券売所が見えてきます。

画像の左っ側のチケットカウンターです。

試合当日に席の空きがあると購入可能です。

気を付けておく点としては、現金支払いしたい場合は「キャッシュ」と答えましょう。チケットを買う際「現金(キャッシュ) or カード」と聞かれます。TOEIC勉強した人ならわかると思いますが、キャッシュ(cash)は「現金」という意味です。よく日本ではキャッシュカードを略してキャッシュと呼ぶことが多く、誤解している人も少なくないハズです。

 

選手の写真も撮りたかったので、一塁側の内野席を購入。

料金は31000ウォン。2024年7月のレートで約3400円。日本のプロ野球で言うならオープン戦価格だろうか。安い。

球場散策

球場入り。意外と近く感じます。

この日は水浴びデーとのこと。そのため、入場の際に水色のカッパを無料で貰えました。

 

サジク野球場の両翼96m。日本の球場と比較すると小さめの部類です。

球場の規模感としては地方球場を改装した感じ。楽天創設当初の宮城球場のようなイメージといえば伝わりますでしょうか?

 

通路から溢れ出る懐かしの地方球場感。やっぱり宮城球場ではないか。

 

もちろんロッテリアも入っているぞ。

球場で水補給するならロッテリアの水が一番安いぞ。(ちなみに100w)

 

この文字だけ見ると、水道橋にある野球ショップ。

ここで売っているユニフォームは大体10万ウォン。日本の球場でよく販売されているプロレプリカユニと同じかちょい高めのお値段。

 

あれは・・・元阪神ロハスJr.!?

この試合では1番で出場しています。

試合開始30分前くらいに、ロッテの選手がゾロゾロとグランドに。周りの人もいきなり総立ちしていたので、何かと思ったら・・・

選手がボールを大量に投げ込んできたのです。1人10コくらいは持っていたのでしょうか。硬式ボールが砲弾のように襲ってきたのです。周りのファンも、監督を胴上げするかのように手を伸ばしているのです。

なんだろう、選手とファンの距離が近いのでしょうか。この時点でNPBとは違う雰囲気を感じ取りました。

 

この日はレジェンドシリーズで、歴代のロッテ選手がビデオレターでファンに挨拶をしていました。

あのフェリックス・ホセもビデオレターで登場。

 

この日の始球式は、OB選手の尹學吉(ユン・ハクキル)

現地で仲良くなったファン曰く、黎明期のロッテ・ジャイアンツを支えた完投王とのこと。

 

試合開始

試合が始まると外野だけでなく内野も総立ち。びっくり。

内野なら落ち着いて写真が撮れるとタカをくくっていた筆者。内野でも立って応援する(しかもマリーンズサポーターばりの応援熱)のかと腰を抜かしそうでした。

イメージとしてはあれですね。猛虎が跋扈する甲子園のライトスタンドに瞬間移動してきような驚きです。

 

で、ここから何が始まるのかというと・・・

水がぶっ飛んできます。

この試合はウォーターデーということで、カッパが配布されていたのです。

この水、特定のイニングのみ飛んでくる訳じゃないです。

選手が出塁するたび、ファインプレーが出るたびに襲ってきます。ホークスのアウトコールか

ぶっちゃけ不意打ちに近いです。

 

このマスコット、ロッテマリーンズのマーくんにそっくりですよね。ヌリっていうらしいです。
親会社が同じロッテなのもあって、全くもって瓜二つ。

で。こいつ、私の後ろでウォーターガンを構えいたんですよ。

んで、タイムリーヒットが出て隣のファンと肩組んでいた矢先ですよ。後ろから狙撃されました。油断していた頃合いを狙われました。カッパ着ててもヌメルゴンです。

マーくん見るたびに思い出しますよ。この顔。

 

試合観てたら、いい感じに球を見極める選手がいました。

上の写真に写っている尹棟熙(ユン・ドンヒ)選手です。背番号91番の選手です。

仲良くなった隣のファン(以降リーさんと表記します)曰く、今年で21歳になる期待の有望株で、去年のアジア大会にも韓国代表として出場しているとのこと。

国際大会でメダルも獲得しているため、兵役も免除されているそうです。よかった。

ロッテの中でも人気のある選手らしいです。確かに91番のユニフォーム着ている人も多かったし、未来のスターなのかもしれませんね。

 

さて、肝心の試合については、中盤くらいまでは投手戦。

が、その後は均衡が破れ、4-5でKTの勝利。

試合時間は大体3時間。試合自体は、攻守交代のテンポも良く、5回のハーフタイム込みでも、スピード感は高校野球に近いイメージでした。

全体的な選手の熟練度については、試合観た感じ、ウエスタン・リーグを見ているようでした。

連携プレーのミスで進塁を許したり、出だし押し出し等もあって、終盤は締まらないな~という印象。押し出しフォアボールの時のファンの悲鳴はすごかった。

2023WBCの韓日戦における差というもの実感しました。

 

試合後は球場でクラブ&ライブ。そして花火も打ちあがりました。

リーさんに「今日は試合終わっても帰ってはいけないですよ」と言われたんで、言う通り残ったらこのイベントを見ることができました。

この言葉が無かったら、宿に戻って寝ていたことでしょう。ありがとう。リーさん。

 

球場の外に出たら、出待ちのファンがわんさか。

わりとサインは貰いやすい環境だと思われます。

 

感想

ひとことで言えば、お祭りのような野球観戦でした。

アウトやヒットのたびに超盛り上がり、日本のオールスターよりも熱狂した雰囲気で、ファンが一体となって一喜一憂の感情を出せる領域こそが、韓国野球の醍醐味。なのかもしれません。

ただし。日本と韓国は同じ黄色人種じゃないですか。容貌も大して変わらないんで、当たり前のようにハングルで話しかけられるんですよ(個人談)

ひょっとしたら筆者が韓国っぽい格好していたからなのかもしれませんが(友人にもそう言われた)、ある程度ハングル話せたほうが良さげなのかもしれません。

 

野球はどこ行っても面白いものです。

おしまい。